仮想プライベートネットワーク(VPN)は、インターネット使用時にデータを保護し安全に保つことで、さらなるセキュリティと安心感を提供します。
今回は、Windows10またはWindows11におすすめのVPNと必要性について解説します。
WindowsでもVPNが必要になるシチュエーション
WindowsでのVPN使用について、家庭内と家庭外での使用の問題を詳しく見てみましょう。
セキュリティ専門家らは、安全でユニークなパスワードを備えたWi-Fiネットワークを使用している場合、悪意のある攻撃者によるインターネットトラフィックの傍受を防ぐことができるため、WindowsでのVPNはおそらくセキュリティ上必要ないと述べています。
ただし、インターネットサービスプロバイダーでは、ユーザーがオンラインで何をしているかを引き続き見ることができるため、プライバシー上の懸念が生じる可能性があります。
ショッピングモール、ホテル、図書館などの公共Wi-Fiネットワークにログインすると、セキュリティ状況に不安が残ります。
これらの場所は、ハッカーがセキュリティ保護されていないデバイスにアクセスして個人データや財務データを盗もうとする場所である可能性があります。
接続しているWi-Fiホットスポットが暗号化を使用していない場合に特に当てはまり、悪意のある攻撃者にとって暗号化はさらに容易になります。
WindowsにおすすめのVPN
WindowsにおすすめのVPNを紹介します。
NordVPN
NordVPNは、最高級の暗号化と「ダブルVPN」と呼ばれる機能、つまりIPアドレスを隠す2つの別々のサーバーを使用しています。
これによりプライバシー保護がさらに強化され、監視の対象となる可能性のあるジャーナリストや政治活動家に高く評価されている機能です。
NordVPNの「メッシュネット」機能を使用すると、暗号化された交換用に独自のグループを作成できます。
NordVPNには、すべてのサービス層に対するマルウェア保護と広告トラッカーのブロックも含まれています。
基本的なNordVPN月額プランの料金は12.99ドルで、年間加入者は月額4.59ドルを支払います。
月額14.19ドルのPlusプランにはクロスプラットフォームのパスワードマネージャーとデータ侵害スキャナーが含まれ、15.69ドルのCompleteプランにはクラウドストレージとファイルの暗号化が追加されます。
これらの価格は、年間購読者の場合、Plusが月額5.79ドル、Completeが月額7.29ドルです。
NordVPNを使用すると、ユーザーはWindows、MacOS、Android、iOS、またはLinuxオペレーティングシステムを使用して6台のデバイスに接続できます。
カスタマーサービスはチャットと電子メールでご利用いただけます。
60か国に5,000台以上のサーバーを備えたNordVPNは高速なパフォーマンスを提供します。
同社によれば、NordVPNの本社があるパナマにはデータ保持に関する法律がありません。
同社の「ノーログ」ポリシーは、IPアドレスや閲覧履歴などのデータを保持しないため、政府の監視からプライバシーと匿名性を守ってくれます。
米国および欧州連合外に居住している場合管轄権は、諜報機関による情報共有協定の対象ではないことを意味します。
NordVPNには、人々がVPNに求めるすべての機能と、セキュリティを強化するためのマルウェア保護などの追加機能が備わっています。
ExpressVPN
ExpressVPNは、その強力なプライバシー保護、高速パフォーマンス、および世界的な展開で一貫して高い評価を獲得しています。
94か国に約3,000のサーバーがあるため、近くの接続や選択した場所の接続を簡単に見つけることができます。
イギリス領ヴァージン諸島に本拠を置くExpressVPNはファイブ・アイズ、ナイン・アイズ、フォーティーン・アイズの同盟の範囲外にあり、厳格な「ログなし」ポリシーを維持しています。
ExpressVPNはインターネットのオープン化に取り組んでおり、紛争や抑圧的な政権がある国での検閲や監視を回避するためのサービスを推進しています。
高品位の256ビットの高度な暗号化標準を使用します。
旅行者にとって、ExpressVPNはHuluやSpotifyなどの主要なストリーミングサービスに接続し、一部の国でのコンテンツのブロックや制限を回避できます。
デフォルトでは、最速の接続でサーバーに接続されますが、地理的ブロックを回避するために別の接続を選択することもできます。
カスタマーサポートは電子メールだけでなくチャットでも利用できます。
1か月のサブスクリプションの価格は12.95ドル、年間プランの場合は月額8.32ドルで、iPhone、iPad、Mac、PC、Kindle、ルーターを含む5台のデバイスを同時に接続できます。
ExpressVPNは、Windowsに役立つ機能豊富なVPNを提供します。
日常的なVPNの使用だけでなく、機密データを扱う世界中の旅行者にとっても、依然として優れた選択肢です。
CyberGhost
VPNを探しているスポーツファンは、Windows向けベストVPNの中でCyberGhostを高く評価するでしょう。
ルーマニアを拠点とし、91か国に約9,000台のサーバーを備えたこのVPNは、ドイツブンデスリーガやツールドフランスのファンを問わず、世界中のさまざまなスポーツコンテンツを配信できる機能を宣伝しています。
CyberGhostには、政府の検閲や監視を心配する人々向けの機能もあります。
同社は多数の「NoSpyサーバー」を備えており、サードパーティのデータセンターではなく本社にあるため安全性が高いと同社は述べている。
月額サブスクリプションは12.99ドルですが、6か月プランでは月額6.99ドルに下がり、ユーザーは27か月間月額2.11ドルのみを支払います。
VPNユーザーは、広告、トラッカー、マルウェアに使用されるドメインへのアクセスを阻止するコンテンツブロッカーを有効にすることができます。
追加料金で、ウイルス対策保護機能を備えたセキュリティスイートを追加できます。
加入者は、Windows、Mac、Linuxを搭載した7台のデバイスとルーターに接続できます。
CyberGhostのサーバーの一部はストリーミング用に最適化されており、その他はWindowsバージョンでのトレントとゲーム用に最適化されています。
ProtonVPN
Windows向けおすすめVPNのProtonVPNはスイス製で、プライバシーに配慮したデータ法の恩恵を受けています。
これは、VPNが特定のデータの「対象を絞ったログ記録」を強制できないことを意味します。
このVPNは、政府の監視を避けたいジャーナリストや人権活動家が使用する暗号化電子メールサービスであるProtonMailを作成したチームと同じチームによって開発されました。
オンラインプライバシーへの取り組みにより、ProtonVPNはデータ制限や広告のない無料プランを提供していますが、アクセスできるのは米国、日本、オランダの約100サーバーのみです。
ProtonVPN Plusとして知られる有料版の料金は月額9.99ユーロ(現在の為替レートで約10.83ドル)です。
これは、12か月の場合は月額5.99ユーロ(約6.49ドル)、24か月の場合は4.99ユーロ(約5.41ドル)に下がります。
ProtonVPNでは、Windows、MacOS、ChromeOS、Linux、iOS、Androidを実行するデバイスを最大10台まで使用できます。
ユーザーは、67か国の2,700台以上のサーバーに完全にアクセスでき、広告ブロックやマルウェア保護などの追加機能も利用できます。
また、インターネットトラフィックを複数のサーバー経由でルーティングする「ダブルホップ」システムも使用できるため、匿名性の保護がさらに強化されます。
ストリーミングのヘビーユーザーは、Netflix、BBC、Spotifyなどの主要なプラットフォームにアクセスするためのProtonVPNの段階的な手順を高く評価するでしょう。
ProtonVPNは最高級の暗号化とVPNアクセラレータを採用しており、VPNを通常のインターネット接続のように見せる「ステルスプロトコル」を備えています。
ProtonVPN Plusの価格で多くの機能が得られ、ファイブアイズやその他の情報共有協定の範囲外にあるこのスイスVPNでは、プライバシーに対する確かな取り組みが得られます。
IPVanish
IPVanishのセールスポイントの1つは、オンラインでの匿名性を保護するために、IPアドレス(追跡される可能性がある一意の識別子)をどのようにローテーションするかということです。
IPVanishには約40,000のIPアドレスがあり、接続セッションごとにIPアドレスが変更されるため、オンラインアクティビティが特定の個人に遡ることはできません。
約50か国に2,200以上のサーバーを備えたIPVanishのネットワークは多くの競合他社よりも小規模ですが、独自のテストでは最高の速度を実現しました。
単月の料金は月額11.99ドルですが、年間プランでは月額4.50ドルになります。
2年プランは月額3.33ドルに相当します。
IPVanishを使用すると、Windows、MacOS、iOS、Androidを搭載したデバイスを無制限に接続でき、ホームルーターやFireTVデバイスでも動作できます。
米国に本拠を置くIPVanishは、ファイブ・アイズの情報共有協定の管轄内にあるため、プライバシーに敏感な一部のユーザーを不快にさせているが、ノーログポリシーのため、たとえ裁判所命令があっても引き渡すデータはないと主張しています。
IPVanishは、米国にあるという立地がプライバシーを最も重視するユーザーにとって魅力的ではないとしても、スピーディなパフォーマンスと優れたプライバシー機能を備えているため、確実な選択肢となります。
Windscribe
Windscribeは無料VPNの中で最も優れたものの1つであり、検証済みの電子メールアドレスで月あたり10GBのデータ許容量を提供します。
Windscribeでは、1か所あたり月額1ドルで「プランを構築」することもできます。
一方、すべての機能を備えた標準月額料金は月額9ドル、年間サブスクリプションの場合は5.75ドルです。
電話、電子メール、チャットによる年中無休のカスタマーサービスを提供します。
完全なサブスクリプションでは、Windows、iOS、Android、MacOS、ChromeOS、FireTVを搭載したデバイスとルーターを無制限に接続できます。
Windscribeは、62の国と地域をカバーする数百のアクセスサーバーを保有しており、これらの数は需要に応じて変動すると述べています。
他のほとんどのVPNとは異なり、意図しないデータ漏洩を防ぐための「キルスイッチ」を提供していない。
より良い解決策は、VPNに接続していない場合にインターネットトラフィックをブロックするファイアウォールだという。
Windscribeのもう1つの機能では、R.O.B.E.R.Tとして知られるカスタムDNSプロキシツールを使用して、広告や、ポルノやギャンブルWebサイトなどの好ましくないコンテンツをブロックできます。
Windscribeはカナダに拠点を置いているため、ファイブ・アイズ情報共有協定の加盟国から標的にされる可能性があるが、ノーログポリシーに基づき、要求された場合には引き渡すものは何もないと同社は主張している。
Windscribeは、ほとんどの人が望むVPN機能を手頃な価格で備えており、不快なコンテンツや広告をブロックできるという追加の利点もあります。
Surfshark
SurfsharkVPNは、100か国に3,000台を超えるサーバーという大規模なグローバルフットプリントを持っています。
これには、スプリットトンネリング、VPN接続が切断された場合にリーク保護を提供するキルスイッチ、AES-256-GCM暗号化などの優れた機能セットが含まれています。
広告ブロッカーとマルウェア保護も利用できます。
SurfsharkVPNは「カモフラージュモード」で動作し、政府による監視が問題となる場所では通常のインターネットトラフィックのように見せることができます。
Surfsharkは、同社のVPNはNetflix、HBOMax、Disney+などのストリーミングサービスへの迅速なアクセスをサポートしているが、これらの事業者の利用規約に違反することを奨励するものではないと述べています。
オランダに拠点を置いていますが、オランダにはデータ保持に関する法律がありません。
同国は諜報機関「14アイズ」のメンバーだが、サーフシャークは何も記録していないため、引き渡すデータはないという。
Surfsharkの月額料金は12.95ドルです。
年間サブスクリプションの費用は月額3.99ドル、2年プランは月額2.30ドルです。
Surfsharkは、WindowsおよびChromebook、Android、iOS、Linux、FireTVなどの他のほとんどのプラットフォームで実行されます。
加入者は1つのアカウントで無制限に接続できます。
電子メールまたはチャットによる顧客サポートを提供します。
Surfsharkには多くの機能が詰め込まれており、世界的に大きなフットプリントを提供します。
